Transpeed 8K618-T eMMC部品型番変更されている件について
現在当方で所持している「Transpeed 8K618-T」において、搭載されている部品が異なるロットを確認している。
この部品の違いにおり、現在利用させていただいている NickAlilovic氏のArmbianイメージでOS起動に対し、異なる挙動を示している。
【明確に違いが異なる部品】
・eMMCの型番 (16GB/eMMC5.0 モデル)
| 型番 | (A) KLMAG1JENB-B031 | (B) KLMAG2GEND-B031 |
|---|---|---|
| datasheet | samsungっぽいが未確認 | samsung HPにて公開 |
| 外観 | 外観からは(A),(B) 区別がつかない。部品直視で判明 | |
| 写真 | ![]() | ![]() |
(A)に似た型番で、KLMAG1JENB-B041のdatasheetは見つかった。
【異なる挙動】
NickAlilovic氏がリリースしているArmbianOSイメージ[Transpeed-8k618-t用]にて、OS起動時に画面表示上で挙動が異なる(OSハング等)状態を確認した。
ディスプレイ出力において、「Starting kernel …」が表示された後、約5秒ほどで
次のメッセージ「done.」が表示される筐体と、約2~3分待たされてから「done.」が表示される。
約2~3分待たされ「done.」が表示され場合、
「Begin: Running /scripts/local-premount … Scanning for Btrfs filesystems」
このメッセージ以降、10分待っても後続のメッセージが表示されない。
※ 最大20分程度放置した事もあるが状況変わらず。
諦めて電源OFF/ON(抜き差し)を行うのだが、タイミング?運?により正常にArmbianOSが起動し、ログインプロプントが表示される時もある。
OS起動(eMMCアクセス発生時と予測)が不安定となる。
【途中結果】
ArmbianOSイメージ リリースタグ V20240726(kernel6.7.12), 20250306(kernel6.12.11) において、
・(A) KLMAG1JENB-B031 / (B) KLMAG2GEND-B031 筐体 両方
USB2.0ポート 電源供給量(規定 500mA)を満たしていない可能性あり。
→ 特にDCジャック側のUSB2.0ポートで、外付けHDD(2.5インチ)と接続したり、一部のUSBメモリー
(特にLED搭載メモリー:アクセス時にLEDが点滅)では、eMMC ↔ USBメモリー間のdump/restore
rsync等のI/O負荷が高い時にエラー発生するか、フリーズしたりするのが顕著に確認できた。
USB2.0ポート(7Seg-LED側)は、LEDアクセスランプ付USBメモリー 使用時でも安定している。
しかしながら、両ポートとも外付けHDD(2.5インチ)はNG。
使いたい時は、 USBハブ(セルフパワー[ACアダプタ付き])経由で接続すれば、
電源供給問題は解決すると思うが検証は行っていない。
・(A) KLMAG1JENB-B031 筐体
- OSのSDカード起動
- eMMCへのインストール
- eMMCからのOS起動 等
V20240726(kernel6.7.12), 20250306(kernel6.12.11) の2つのリリースを確認したところ
特に問題点は見つからなかった
・ (B) KLMAG2GEND-B031 筐体
V20240726(kernel6.7.12)において
- OSのSDカード起動 – 難あり
電源OFF→ON時にOS起動が不安定。
「Starting kernel …」表示後に待たされ、
「Begin: Running /scripts/local-premount … Scanning for Btrfs filesystems」でフリーズする場合がある。
電源OFF/ON (OFF→ONの待ち時間変更)を繰り返し、ArmbianOSが立ち上がってくる。
当方での筐体では、(完全に)電源OFF状態から起動する場合、
1. Begin: Running /scripts/local-premount ... Scanning for Btrfs filesystems」の表示まで待つ。 2. 約5分そのまま待つ 3. DCジャックを抜いて、3秒数え4秒後に挿す。
この方法で、ArmbianOS起動が3回に1回は立ち上がるぐらいの確率になった。
- eMMCへのインストール – 可能
- eMMCからのOS起動 – 難あり
上記と同じ現象。とにかく電源OFF状態からの起動に苦労する。
一度、ArmbianOSまで起動してしまえば、OS再起動では、ほぼほぼ問題なく立ち上がった。
ただDCジャックを抜くような場合は、またOS起動するまで苦労する。
電源OFF (OS Halt)にしなければ、何とか使える
OS起動中の電源抜き差しなので、SDカードやeMMCへのファイル破損等につながる可能性が高くなる。
サーバー等で24時間電源入れっぱなしで、OS再起動等の運用だったら、何とか使えるといった状況。
20250306(kernel6.12.11)において
- OSのSDカード起動
こちらもOS起動するまで、電源OFF/ONの繰り返しタイミング/運で立ち上げる事になる。
しかしながら、V20240726リリースイメージと違い、電源OFFに加えてOS再起動でも立ち上がらなくなった。
- eMMCへのインストール
eMMC領域へアクセスすると、セッションフリーズする
- eMMCからのOS起動 – 不可
SDカードBOOt起動時にeMMC領域にアクセスするとセッションフリーズする
OS再起動時も電源OFF/ONがほぼ必須となるので、現状のままでは運用できない
【当方環境で行っている暫定対応】
u-boot側とkernel側のsun50i-h618-transpeed-8k618-t.dts 両方を加筆。
パッチファイルを作って、userpatchディレクトリへ保存後にリビルドしたOSイメージを利用している。
どの値が適切なのか等 不明であり、現状はHS200モードで認識されているように見える。
kernel6.12.11において、電源OFF→ON状態での起動、OS再起動等、問題なく利用出来ている。
しかしながら、eMMCはHS400規格なのだが、HS200互換モードでの認識、周波数を下げての起動となっているので、本来のeMMCのI/Oパフォーマンスを得られていない。
SDカードよりは断然速いのだが。。。。
変更箇所 (mmc2の定義部分)
+ mmc-hs400-1_8v; + max-frequency = <144000000>; + clock-frequency = <120000000>;


