PC使用中に PCディスプレイ BenQ GL2460 電源がOFF/ON(リセット)される不具合発生 (後編)
(前回のあらすじ)
PCディスプレイ BenQ GL2460が、勝手に電源OFF/ONを繰り返す不具合が発生。
最初は、発生頻度も我慢できるレベルであったため、何とか使っていたが、
ここ最近は、我慢できるレベルを超え、電源OFF後に数時間放置しても電源ONとならない事態となる。
著者は修理の為に PCディスプレイを分解。
ようやく不良と思われる部品を見つけ注文を行い、部品到着待ちとなった。
〇 無事に部品到着
今回はアリエクの7日~10日で到着する送料を選択したところ、1週間ぐらいで部品が到着した。
部品代よりも送料のほうが高かったのは致し方ない。
裸のまま袋に入って入るような感じでなく、よく見かけるエンボステープにパッケージングされていた。
たぶん新品。正規品かどうかまでは不明だが、単体テスト(コンデンサなし)で4.35Vと表示されたので
たぶん大丈夫。 (前回の単体テスト結果より)
〇 さくっと交換
本当はヒートガンがあれば良かったのたが、残念ながら所持していない。
部品ICの背面部分は、半田こてを450℃に設定して接触不良が無いようにはんだ付けする。
ちなみに前回のテストで、電源を入れた状態で1時間ほど放置したが、IC自体の発熱は無く、
ちょっと温かいか? いや分からん。ぐらいのレベルなので、放熱対策も考えなくて良い。
つまりは、ちゃんとアースが取れていれば大丈夫。
という訳で、はんだ付け完了。
〇 とりあえず電源をつないで電圧確認
一応修理が完了した所で、電圧を確認してみる
画像(左) 入力電圧 4.99V (電源基板より電源供給)
画像(右) 出力電圧 3.25V
定格通りの3.3V近似値が表示された
〇 ここまで来たら組み戻すだけ。
液晶パネルへの配線等があるので、基板側のソケットに挿し込み完了。
これまで3回目ほど開けていたので、配線や金具を固定しているアルミテープ等もくたびれた状態。
ちょうど台所用のアルミテープが余っていたので、キレイに貼りなおした。
最後の最後、前面フレーム(プラスチック)は、ねじ止めではなくプラスチックのツメで止まっている。
配線ミス等していたら、またこじ開けるのがたいへんなので、最終チェック。
再度電源を挿して、PCディスプレイの電源ランプ(緑LED)と画面の初期表示(BenQのロゴと入力がありませんのエラー表示)
を確認できた。とりあえず、修理してとどめを刺すような事態にはならなかったようだ。
全面フレームを押さえつけて、ちゃんとキレイにハマった。 ディスプレイアームに再固定して完成!!!
〇 さて結果はいかに?
4/5(金)~4/8(月)、土・日を挟んだので、30Hはディスプレイを電源ON状態となっているが、1度も不具合は発生していない。
これまでの発生頻度であれば、1回は電源OFF/ONしているはずである。
やはり、AME8815AEDS330 の部品不良とみて間違いないようだ。
まあ、あと+4日ほど様子見はしてみるが、おそらく問題ないだろう。
著者と同症状が出て困っており、はんだ付け等の電子工作ができそうであれば、AME8815AEDS330 を疑ってみたほうが良さそうだ。
※ 注意 ※
今回の作業で基板むき出しのまま電源をつないだり電源基板を触ったりする際は細心の注意を払って作業している。
特に電源基板にはコンデンサがあり、コンセントを抜いて、すぐは100Vの電気がコンデンサに溜まった状態になっている。
コンセント挿している状態や、挿していない状態でも感電事故を起こす可能性がある。
今回の記事は、決して修理を推奨・増長している訳では無い事を留意して欲しい。