【現環境】
Linux ****.chovits.net 4.18.0-348.20.1.el8_5.x86_64 #1 SMP Thu Mar 10 20:59:28 UTC 2022 x86_64 x86_64 x86_64 GNU/Linux
RAID Card: MegaRAID SAS 9240-8i (SAS2008)
【更新前の状況】
CentOS8.4より古いRAIDカードドライバーが削除(非対応)となり、マザーボード交換の際にOSを入れなおしたタイミング(OSをCentOS7系→8系)でRAIDカードがOSで認識されなくなった。
CentOS7系にすれば動作するはずだが、当時調べた際の対応として、RepositoryのCentOSPlusでリリースされたKernelであれば、SAS2008が使えるとの情報があり、CentOSPlusのkernelを使っていた。
その後CentOS8系のサポート終了となり、Kernelが標準ではない、CentOSPlusのkernelを使っているのも忘れ、RockyLinux8へそのままマイグレーション。再起動後、見事にOSが起動しなくなった。
※ OS起動中にcoreダンプして止まる
結局、RockyLinux8.5をクリーンインストールするも、RockyLinux8でもRAIDカード認識せず。
色々と情報をgoogleったが、RockyLinux8はまだまだ情報も薄く有益な情報がない。
本来のマシン用途(ファイルサーバー)が使えず、色々と支障が出てきたので、
RockyLinux8 で、kernelはCentOSPlusのkernel 4.18.0-305.25.1.el8_4.centos.plus.x86_64
を使う。
yum でインストールするが、OS起動時にkernelの署名のmismatchでエラーが出て起動できず。
マザーボードBIOSのUEFIセキュアモードをOFFにした。レガシーBIOSで起動しているはず。
【再挑戦】
前置きが長くなったが、
・ Rocky8.5 + kernel 4.18.0-305.25.1.el8_4.centos.plus.x86_64
の状態からスタートです。
この記事を参考にリベンジ
https://www.networkshinobi.com/centos-8-with-lsi-sas2008/
ダウンロードしたファイルは、dd-mptsas-3.04.20-6.el8_5.elrepo.iso
このisoファイルから、kmod-mptsas-3.04.20-6.el8_5.elrepo.x86_64.rpm を取り出して、
インストール後、再起動 -> RAIDカード認識しない。。。。
さらに、「kmod-mpt3sas」でgoogleと、CentOSコミュニティの記事を発見。
https://cbs.centos.org/koji/buildinfo?buildID=37234
This package provides the LSI MPT Fusion SAS 3.0 Device (mpt3sas) driver. Compared to the in-kernel driver this driver re-enables support for deprecated mpt2sas adapters: - 0x1000:0x0064: LSI SAS2116_1 - 0x1000:0x0065: LSI SAS2116_2 - 0x1000:0x0070: LSI SAS2004 - 0x1000:0x0072: LSI SAS2008 - 0x1000:0x0074: LSI SAS2108_1 - 0x1000:0x0076: LSI SAS2108_2 - 0x1000:0x0077: LSI SAS2108_3 - 0x1000:0x007E: LSI SSS6200
有志が一度削除されたRAIDドライバーをリビルドしてくれている模様
このページの mod-mpt3sas-4.18.0.348-3.el8.x86_64 をダウンロードしてインストール。
/boot配下の、initramfs-4.18.0-348.xx.x.el8_5.x86_64.img が再作成されている事を確認。
再起動して、grubから、最新の 4.18.0-348.20.1.el8_5.x86_64のkernelを選択し起動して、
RAIDカードが認識した事を確認できた
後は、デフォルトkernelを
4.18.0-305.25.1.el8_4.centos.plus.x86_64 → 4.18.0-348.20.1.el8_5.x86_64 変更。
# grub2-set-default 0
OS再起動して、grubメニューを触らずタイムアウトを待って起動しても、
kernel 4.18.0-348.20.1.el8_5.x86_64 で立ち上がってくることを確認。
【未確認】
yum update をかけると、elrepoのkmod-mpt3sas(37.101.00.00-1.el8_5.elrepo)のUpdateを促された・・・。
これは、SAS2008を認識するのか???
Changelogには、Version 35.101.00.00-1のコメントに、
- Use patch to revert removed devices
と書かれているが・・・
しばし現状の状態で使ってみて、kernelUpdateなどで認識しなくなったりしたら試してみるか・・・
とりあえず、
/etc/yum.confに
exclude=kmod-mpt3sas
を入れておこう。
【やり残し】
UEFIセキュアモードはOFFのまま。
この設定を変える(というか、マザーボード設定)と、碌なことがない。
おそらく、レガシーBIOSからUEFIからの起動に変わるはずなので、
・パテーションの切り方 (/boot/efi)
・ ディスクラベルがgptになっているか。
などなど確認して、最悪バックアップから戻すことまで視野に入れないと怖くて触れない。