連続小説(?) 心の叫び 第4話「またか〜・・・」(その3)

○第3弾「落札商品:AVセレクタ。げっ壊れてる」

まあ、オークションの電気製品系中古ってのは動作確認が取れていない物が多い。出品者が「完動品」や「稼動確認済」なんて事を書いていない場合は、まあ、動かないと思って落札したほうが良いですね。

よくありがちなのは、「通電のみ確認」。これが一番怪しい。
最近は通称「業者=>オークションで売買を生業にしている人」が多くなってきて、評価ポイントが4桁以上の数字になっている人が多く見受けられます。
私も落札や出品等をやっていますが、せいぜい3桁どまり。っていうか3桁いけば、結構オークションをやっている人ですよね。

その業者の人たちも一々動作確認をやってられないから、通電や簡単なチェックだけやって出品しているわけですね。でも中には新品買うと高いけど、オークションでは安い
(まあ中古だからというのもありますが)ってのを狙い目にするわけです。

業者の人たちも出品する全部の商品が"値打ち物"かどうかなんて分からないから、オークションの相場価格サイトを見て、値段を決めているのでしょうけど。。。
この辺をよく理解して落札するようにしましょう。

私の場合(あくまで参考に。。)
・業者の人かどうか判断
->業者ではないと思われる人が「通電のみ確認」ってありえないです。
その商品が欲しくて購入や譲り受けた商品でしょうから、使いこなしているはず。「通電のみ確認」だとどこかに欠陥があると疑います。

->業者の人の場合は、評価ポイントの数や"悪い"がマークされていないかで価格は適切かを私も相場価格サイトに行って確認します。
それと出品時の案内分は、商品紹介でどれくらいチェックしているか予想します。過去の落札&出品のした商品をチラ見。
たいがい、安く落札して+αの価格で出品しています。
その出品ページの案内分では、"使わなくなったから"とか"間違って購入した"なんて表現はありません。

などなど、このような事を分析しつつ本当に動くもの、動くかないかもしれないもの、動かないものをチェックするわけですね。
で、「通電のみ確認」でハズレを引いてしまったわけです。
まあ今回の場合は、"動くかないかもしれないもの"として予想していたのですが。

AVセレクタでTVアウトすると画面にノイズが入る。筐体が異常に熱いのです。
とりあえず蓋を開けてみることに。
(蓋を開けるとメーカ送りにした際に、蓋を開けた分かるような細工がされていない事は当然確認します)
まず何故熱いかというのを確認したところ、一発で判明。
電源の変圧部分のコンデンサがグラグラしています。
その先にはレギュレータにつながっているようなので、電圧降下の差が大きくなって熱交換される割合が高くなってしまっていました。
とりあえず、このぐらいなら半田こてを使ってつなげなおしても良かったのですが、とりあえずメーカにお見積りを出すことに。。

さて返答は3万5千円也。か〜。確かに15年以上前に販売開始された商品ですが。
この値段出したら、そこそこの新品買えるよ!ってな感じで未修理のまま返却依頼。
一応何故、3万5千になるのか聞いたところ、古い商品で基盤が無いとの事。
ボード上のチップとかを直接交換するとのことでした。
メーカの人はどうも受付レベルの人でエンジニアではないながらも、交換予定の部品の説明を行いつつ、「この部品がXX個」とか言っていたので、最初はだまって聞いていたのですが、かなりある様子。

こちらもちょっとかわいそうと思って
kanpari「全部で何個ぐらい交換するのですか?」
受付姉 「えっと、・・・。ちょっと待ってください」って、電話の奥で電卓を叩く音が。。。
「5たす 18たす。これがえっと。。13で。。」ってな感じで、まる聞こえ。ちょっと天然入ってて、声はかわいいし。ちょっと萌え!?

受付姉 「お待たせしました、187の部品数になります」
kampari「分かりました。」
って1回蓋を開けたときに確認してたから、基盤にのっているコンデンサ全部じゃないか?なんて考えてたから、ありがとうございますと言おうとしたのに
kampari「お疲れ様でした」なんていう始末。
kampari「でもこの値段だと微妙ですよね。もう少し出したらそれなりの新品買えますよね」
受付姉 「そうですね。ちょっと高額になりますね。でも基盤交換できないので作業時間がかかりますから。」
kampari「この辺は確かに私もちょっと経験あるので、時間がかかるからしょうがないですよね」
なんて会話が進み、結局のところ未修理のまま返却依頼。

で、返却されてきたセレクタを最チェック。まずは、「グラグラしているコンデンサをキレイに接続すれば、少しは。。。」なんて蓋を開けたところ、既にちゃんと接続されている。
さすがにエンジニアもここだけは危険と察知したのか、見積りする段階で必要な工程なのか修理されていました。

「もしかしたら・・」なんて期待を抱えつつ、まじめに再チェック。
結果は期待とは裏腹に、やっぱりNG。熱い現象だけは改善されていますが。
コンポジット部分とS端子部分に基盤が分かれており、コンポジット端子はすべてOK。
でもS端子が接続されている基盤はNG。AUDIO部分は1つの入力からある出力だけ音が小さくなる。
ってな感じ。
ここで、kampariは「暇つぶしに交換してみるか・・・」ってな感じで、S端子の基盤部分を修復をかけてみることに。

良い子はマネしてはいけません。
続きは「暇つぶしに交換してみるか・・・」で後述します。

あ〜疲れた。。。。

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