電気 市場連動型プランについて考える (その1)

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物価の高騰に伴い、食料品も含め色々と値段が高くなっています。

時代の流れですかね。
請求書や領収書などの電子化が進んだせいで、気を付けてないと損をしているケースが増えました。
昔で云うところの、月会費。今でいうサブスク。
使わないと損なんだけど、なんとなく放置して毎月一定額が支出されていたりする
・LYPプレミアム会員とかAmazonプライムとか

中には会員になるのに手間と時間がかかるので、一度会員になったサブスクを使わない月があるのに保持していたりもするだろう。
・カーシェア系とか
・Microsoft365とか

今回は電気料金について考えてみます。
今年2023年4月より、契約している新電力「リミックスでんき」が電力取引価格連動型に自動的にプラン変更されました。
プランが変更される旨の通知がきていたが、そのまま留まる(旧プランのまま)ような選択肢はなく切替わりますだったので、
当時は、「電力取引価格連動型」? よく分からんし、後で調べてみよう・・・と思ったまま放置。

なんか電気料金高くね?と思ったのが、ここ数か月。
電子化のおかげで(?)クレジットのWEB明細とかあまり見ないので、気づくきっかけがなかった。

「Styleプラス」は、 30分ごとに変動する電力取引価格(JEPXの料金スポット市場価格)に連動した料金設定です。ピークの時間帯を避けて電力を使用することで、おトクになります。
例えば、価格が安い時間帯にまとめて家事を行うことで、一日の電気使用量はそのままで、電気料金を抑えることができます。

このようなライフスタイルに変更出来る人がどれほど居るのか?という話。

【1月に250kWh使用したと仮定して試算してみる。】

〇 固定従量料金
17.32円/kWh(九州) 

〇 電源調達料金
「でんきアラート」で記載されている「前月の平均電源調達料金単価」12.16/kWh
12.16/kWh

料金は、
基本料金0円 + ( 17.32 + 12.16 ) X 250 + (250 X1.4) = 7720円 ※違います!!

このような簡単な計算ではないのです。

・ 30分毎に電源料金単価が変わる。
・ スマートメーターでも30分毎の使用量を送信している。

計算式は、
30分ごとの電力使用量 X ( 30分ごとのエリアプライス + スポット取引手数料 ) ÷(1−エリア損失率)X 1.1(消費税等相当額)

さらには、「前月の平均電源調達料金単価」は、あくまで平均
24時間X30日 常に5Aの電気(500W)を使っていれば・・・の話。

電源調達料金が高い時間に電気を多く使い、安い時間帯は冷蔵庫や待機電力だけ。
夫婦2人暮らしで共稼ぎや一人暮らし。昼間は自宅に誰も居ないというパターンだと電気代は高くなりそう。

以下のグラフは、JEPXのスポット市場(https://www.jepx.jp/electricpower/market-data/spot/)からデータを取得し、グラフ化したもの。

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ぱっと見、
・就寝時間帯          (23時~06時) :10~11円前後。(この時間帯はあまり電気を使わないだろう。時期的には暖房を入れたまま就寝される家庭もあるだろうが)
・朝食準備や支度      (06時~09時) :14円前後
・誰も居ない          (9時~16時)  :全体的に低価格帯 5~8円前後
・夕飯準備やくつろぐ  (16時~23時) :12~15円前後

家に居る時間帯は、電源調達料金単価が高いと感じるだろう。家に居れば、その分電気を使う訳で・・・
昼間に家に居たとして、電気を使う時間帯を変更可能なものってある?
・エアコン
  → 寒い時に暖房、暑い時は冷房。節約目的で止める選択肢はあっても。
・電子レンジ・オーブン・電気ケトル (うちはIHはない)
  → 朝食・夕食の時間って変更できないよね。
     電気ケトルでお湯を沸かすのは、ガス&やかんで沸かすという選択もありだが、九州はガス自由化による切替の選択肢が
     きゅうでんガスぐらいで、私の場合は切り替えても割引額は期待できなさそうな感じ。
・洗濯機や乾燥機など(うちは乾燥機はない)
  → 9時以降の早い段階で洗濯して、速攻でベランダ干し(この季節は昼から洗濯すると夕方まで乾かない)
・PCやテレビ
  → ノートPCだったら、電源調達料金単価が高い時間帯はバッテリーで。充電は安い時間帯で。
     でも、ノートPC無いし。デスクトップPCだし。
ある程度時間がかかって電気を食う電気機器が思い浮かばない。

後は、出かける際の消し忘れぐらいだろう。
うちの場合は
・電灯
  部屋の電気はLEDに交換済み。
  外部コントロールは、リモコンはOFF/ONボタンは同じ。壁スイッチとかは一部、三路スイッチだったりするので難しい。
  照度センサーとかを使えば可能ではあるが、LEDなので費用対効果で放置中。(まずは、消し忘れしないように気を付ける)
・エアコン(暖房/冷房)
  → 一応リモートからOFF/ON出来るようにはしているが、無人の場合は「自動で停止」機能を実装したい。
     ただ、30分程度のプチ無人状態(コンビニに買出しとか)は考慮要。
・PCクライアント
  → Windows系はシャットダウンタイマー(ソフト)を入れて、1時間キーボード・マウスに動きが無い場合は、スリープ設定。
・ファイルサーバー
  → (1) 玄関にシャットダウンボタンを設置。ボタンを押せば、シャットダウンが走りPowerDown
     (2) 押し忘れた場合を想定して、連続して1時間部屋のセンサー(赤外線)が感知しなければPowerDown
     を実装済み。
  PC・サーバー系は1時間が適切かどうかは逐次検討。

記事が長くなってきたので、続きは後日執筆予定

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